オーガスタ滞在の選び方 ── 宿をどこに取るか

マスターズの開催週、オーガスタには世界中から人が集まります。
人口に比して宿の数が限られるこの小さな街では、宿泊先の確保が、観戦計画の要になります。
ホテルは早くに埋まり、価格も大きく跳ね上がる。
それでも、選択肢はいくつもあります。
市内のホテル、伝統的な住宅の貸し出し、近隣の街、そして湖畔のリゾート。
ここでは、滞在地の選び方を整理します。

まず、宿が足りないという前提

滞在を考えるうえで、最初に知っておきたいのが、宿の絶対数が足りないという事実です。

大会週は、オーガスタが一年でもっとも混み合う時期です。
市内のホテルは、一年近く前から予約で埋まることも珍しくありません。
多くは数泊以上の連泊が条件で、料金も通常の数倍に達します。
ふだんは1泊150米ドルほどの部屋が、大会週には600米ドルを超える例も報じられています(2026年時点)。
早く動くこと。これが、滞在計画の大前提になります。

オーガスタ市内のホテル

会場までの近さを最優先するなら、市内のホテルが有力です。

オーガスタ・ナショナルの門に近いホテルは、おもにワシントン・ロード沿いに集まっています。
こちらはよく知られたチェーン系が中心です。
少し趣の異なる選択肢として、歴史地区サマービルのウォルトン・ウェイ沿いに建つ「パートリッジ・イン」があります。マグノリア・レーンから約3マイルの由緒ある宿で、屋上のバーや南部料理のレストランを備えています。

ただし、近さの代償として、価格は高く、空きはすぐに失われます。
前述のとおり一年前から手配が始まることもあるため、市内のホテルを狙うなら、思い立った時点で動くのが賢明です。

住宅を借りる ── オーガスタの伝統

オーガスタには、ホテルとは別のもうひとつの定番があります。

住宅の貸し出しです。

大会週になると、地元の住人が自宅を旅行者に貸し出します。
これはこの街の長く続く慣わしで、会場からほど近い住宅や邸宅が、まるごと借りられます。
地元の商工会議所が運営し、オーガスタ・ナショナルが公認する唯一の「マスターズ・ハウジング・ビューロー」を通じて、地元の家主の物件を紹介してもらうこともできます。

住宅滞在の利点は、その快適さにあります。
キッチンや複数の寝室を備え、一日の観戦を終えたあと、わが家のようにくつろげます。
グループやご家族での滞在には、ホテルより費用の面で理にかなう場合も少なくありません。
高級邸宅のなかには、専属のシェフやコンシェルジュ、ハウスキーピングが付くものもあり、ホテルの利便と一軒家の自由を兼ね備えた滞在が叶います。

近隣の街に泊まる

オーガスタ市内にこだわらない、という選び方もあります。

少し離れた街に宿を取り、会場へ通う。
たとえばサウスカロライナ州のコロンビアは、車でおよそ1時間の距離にあり、価格や空きに余裕が生まれます。
近隣のエイケンやノース・オーガスタも、滞在の拠点になりえます。
通う手間は増えますが、宿の選択肢は広がる。
専属ドライバーやシャトルと組み合わせれば、移動の負担も和らげられます。

湖畔のリゾートという選択

ゴルフそのものを滞在の中心に据えるなら、湖畔のリゾートという選択肢もあります。

アトランタとオーガスタのほぼ中間、レイク・オコニーの畔に建つ「ザ・リッツ・カールトン・レイノルズ、レイク・オコニー」は、オーガスタから車でおよそ1時間半の距離にあります。
複数のチャンピオンシップコースとスパを備えた高級リゾートで、午前にコースをまわり、午後にマスターズへ向かう、という過ごし方もできます。
観戦の前後に、ジョージアの自然のなかで静かな時間を持ちたい方に向く滞在です。

早めにまとめて手配する

オーガスタの滞在は、早く動くほど選択肢が広がります。
宿の数が限られ、需要が一点に集中するため、思い立ったら手配を始めるのが賢明です。
市内のホテル、住宅の貸し出し、近隣の街、湖畔のリゾート。
それぞれの利点を見比べ、旅の目的に合った一つを選びたいところです。

参考文献

  • Visit Augusta(公式観光案内)/Masters Housing Bureau ほか(宿泊・住宅貸し出し)
  • The Ritz-Carlton Reynolds, Lake Oconee(所在・アクセス)
  • The Augusta Chronicle ほか(大会週の宿泊事情、2026年6月閲覧)

※情報は2026年6月時点のものです。宿泊施設の料金や条件は毎年変動するため、ご予約前に最新情報をご確認ください。